第31回中国ブロック大会 岩国大会

中国ブロック会長 挨拶

中国ブロック商工会議所青年部連合会
平成25年度 会長 中村 義行


 本年度スローガンを「本当の日本戦後復興 誰がやる 我々がやる」とさせていただきました。
東日本大震災と原発事故を体験し、我々は日本がまだ本当の戦後復興を果たしていないことを知らされました。
「お金が儲かればいい」「みんなからの評価が得られそうだ」「今この発言をすると自分の立場が危うい」という大勢に逆らわず、あまりに安易な考えの集大成が、次の世代、そしてまだ生まれていない未来の世代にも大きな負の財産を残すことになってしまったという事実を、しっかりと認識するべきではないでしょうか。「得」を優先し、「徳」を置き去りにしてきたのではないでしょうか。

東北の復興のために、何を具体的にしたらよいか?考え中の方がいらっしゃれば、是非ともお亡くなりになられた方々の見えない声に耳を傾け、「その人たちに顔向けができないような事は絶対にしてはならない」という覚悟を持ち、まだこの世に生まれていない次世代の為に覚悟を決めて行動していきましょう。

“豊かな郷土を築くために創意と工夫 勇気と情熱を傾けよう”

「それは、行政が悪い、親会が悪い、政治家が悪い、経済界が悪い、日本社会が悪い、教育が悪い」と、言っていませんか?「我々は、まず自社の事が大事・自社があってこその奉仕活動で、経済悪化・防衛・国家の危機・天皇論を解決するのは政治家の仕事」と、他人任せにしていませんか?青年部の会長やPTAの会長も、「誰かがやるだろう」と第三者の側に立っていませんか?「俺がやるんだ」と覚悟してください。
「人間は危機感を持ったときに、本当に考え、頑張り、奮起する」と言いますが、まさに今がその時です。

 震災の直後、私たち日本人全体がまさしく当事者でした。直接被害に会ってなくても、当事者として考え、行動し、これからの日本の進むべき道・自らの進むべき道を真剣に考えました。  今、現在の自分を冷静に見つめてみると、「復興支援」という言葉で当事者から支援する側に回っていないか?
「がんばろう」という言葉が溢れすぎて、何をがんばるのか、誰がどのように誰の為にがんばるのか。そのことをはっきりとさせないままの「がんばろう」の連呼は、そこで思考が止まってしまいます。そんなことが頭をよぎった方も多いのではないでしょうか。
当時、自分が支え、支えられている絆の大切さに気付き、それまでの生活の中では感じなかった切実さを持って、絆と支えのかけがえのなさを実感しました。しかし、震災から日が経つにつれ、絆の連呼の中で、「どんな絆を結ぶのか」が、ぼやけてしまいました。
玄海原発再開やらせメール問題、九州電力はそれまでも「皆で力を合わせて事業を前に進めよう」という絆のもと、やらせメールは日常化していたのだと思います。
大勢の中で「そんな行動は私の信条からして許せない」といって別の行動を取った人は、組織への配慮がない、絆の大切さが分からないということで非難されていたのだと思います。
いじめの問題もそうです。いじめられている友達をみて、いじめる側が悪いと思っていても、いじめる側が大勢であれば、そちらに加わってしまい「止めろ、いじめられた人間の将来、いや自殺に追い込んでしまうこともある」とはなかなか言えないのが現状だと思います。大勢に流され、はっきりと言えない大人を見て育ち、問題を起こさないように、内申書の点数を気にさせられながら、それに悲鳴をあげても一向に教育が変わらない以上、当然の事だと思うのです。いじめは昔からあり、なくならないかもしれません。しかし、いじめ方が悪質・陰湿になりすぎている事に目を向け、我々の責任として取り組まなければ次世代の未来は暗いものとなってしまいます。
我々自身の問題としては危機的状況ではないと感じている方々、次世代にとっては危機的状況です。今こそ、覚悟をして取り組んで行かなければ次世代のためにならない、我々責任世代がそういう態度を示さなければ取り返しのつかないことになる(今まで何となく感じてはいた)と、真剣に思い行動していかなければならないのではないでしょうか。
「絆」も、それが何を目指しているものなのかをはっきりとさせ、当事者だということを決して忘れないようにしなければ、危うい方向に向かってしまいます。
震災当時、皆が思った絆は、私たちひとりひとりにとって、その絆を失ってしまったら生きていけないという切実さがあり、被災者の人たちの苦しみや悲しみにも慟哭が起るがごとく共振し、そのかけがえのない絆を守っていきたいと心の底から思えるような、自分の中から湧き上がってくるものでした。
何が大切なのか。「成績を上げろ、がんばれ→何のために成績を上げるのか」いい大学に行くため、会社の売り上げを伸ばすため、だけではプレッシャー以外のなにものでもなく、達成された時には、そこでストップしてしまいます。
私が、ハッと思った一言があります。「人間は幸せになるために生きている。」それと同じくしてブータン国王夫妻が来日し、「国民の殆どが“幸せ”を感じている」ということも知りました。自殺者が多い日本社会の問題と重なりました。「人間は生きるために働いている」のであって「働くために生きている」わけではありません。効率化ばかりを求め、生きるのが犠牲になってはならないのです。
「人間は幸せになるために生きている。では、あなたにとって幸せとは何ですか?」
この重要な問いがないままに、走り続けてきてしまったような気がします。まあ儲かればいいじゃないか、皆がそう言っているのだからいいじゃないか、経済成長しているからいいじゃないか、そんなところで済ませてきてしまった。何が自分を・世の中を活かす「絆」で、何が怪しい「絆」なのかも確認しないまま「みんなでがんばろう」と言っていれば物事が進んでいくくらいのところで手を打ってきてしまいました。
しかし、今度の今度こそは、その問いに手をつけましょう。

どんな絆が自分を幸せにするのか。
どんな絆は拒否するべきなのか。
何に対してがんばるのか。
何に対してがんばることをやめるのか。

大勢に流されることなく、自分の中で決めておきましょう。すぐにはできないかもしれません。でも、どちらの方向が自分にとって、世の中にとって望ましい方向なのかを普段から考えておきましょう。
もう、次世代の為に申し訳が立たないようなことはしたくありません。

“行動こそ時代を先駆けるべき青年の責務と信じ、力を合わせ国の礎となろう”

自ら覚悟を決め、次世代の為に行動しましょう。高杉晋作が奇兵隊をつくったときのように「俺がやるんだ」と本気で思い、行動できるのは若者です。今、日本いや世界は大きく変わりつつあります。しかし、覚悟を持たないと良い方向へは行きません。それができるのは若い世代だと信じ、行動しましょう。
人と出会って・本と出合って、新しい事を知った、考え方が変わった、人生が変わった、本当に良かったと思う事は多々あると思います。その出会いの機会を大事にしてほしいのです。
YEGはこれから期待される団体として大きく成長していかなければなりません。現在、単会の中でも発言すると「そんな事より、これをしろ」と言われて意気消沈する場面もあるでしょう。でも、それにめげないでください。熱い人間はYEGの中にたくさんいます。
「熱い想いと友情」これを勇気に変えて「日本は戦後復興した」と誰もが思っていましたが、実は復興していませんでした。我々は再度復興に向けて行動することが急務となっています。「タブー・聖域・大勢・やめとけ・今はだめだ・そこには触れるな」といった事にも挑んでいかなければなりません。大変なことです。
「本当の日本戦後復興に向けて、新しい国・地域づくりを共にチャレンジしたいと願う若者」が岩国に集結します。
リスクの高い挑戦、猛烈な抵抗に遭うのは覚悟の上。若者が希望を持てる国・地域づくりへの戦いを挑んで行きます。

Rising Japan・・みんなで日本を復活させましょう。
中国ブロックYEGの皆様の絆を、力に変えていきましょう。高き志を持ち、共に進みましょう、「輝ける未来のため」によろしくお願い申し上げます。


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大会会長 挨拶

第31回 中国ブロック大会岩国大会
大会会長 袖澗 光樹


Rising Japan~想いを繋ぐ五つ橋~
「中国ブロック大会」開催地である、岩国ならではのテーマです。

  私は、大会会長を務めさせていただく袖澗(そでたに)です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 テーマにもある「五つ橋」。これは、我が街岩国市のシンボル「錦帯橋」からきています。「錦帯橋」は、日本三名橋の1つで現在、世界遺産への登録申請をしている名勝です。

  この橋には歴史もさることながら、未来への懸け橋として街と人を繋ぐという先人の想いが込められており、私たちはその想いを受け継ぎ、次代へ繋ぐために日々邁進しております。その1つの形として「岩国錦帯橋空港」の再開。これは、我々青年部の先輩方が25年以上かけて築き上げてきた長期的な継続事業。ここで繋いできた試みが形となったとても大きな成果と言えます。

  これからは私たちが次代へ繋ぐため団結して取り組むべき時がきています。
 日本全体を見ても経済の問題や東日本復興のことなど、青年経済人としてできることはなんなのかを常に考え行動する。その1つ1つの行動こそが次代へ繋ぐことだと確信しております。

  「中国ブロック大会」 そういった意味ではこの大会は、我々にとって行動のためのチャンスだと考えています。
 この度、その開催を我が街、岩国の地で開催させていただくこととなり、胸が高鳴ると同時にその責務達成のため日々思案中です。

  大会当日には、1人でも多くの方々に来ていただけるよう岩国YEGメンバーで最善の準備をして参ります。

 今後とも皆様のご指導ご鞭撻をお願い申し上げご挨拶とさせていただきます。


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大会実行委員長 挨拶

第31回 中国ブロック大会岩国大会
実行委員長 安本 渉


 日本商工会議所青年部「第31回中国ブロック大会岩国大会」実行委員長を務めさせていただきます、安本渉と申します。どうぞよろしくお願い致します。
  私達の愛する街岩国で中国ブロック大会が開催できます事を大変嬉しく、光栄に存じております。

 岩国市は昨年末に岩国錦帯橋空港が開港(再開)し、地域全体がさまざまな分野で非常に活気に溢れております。また、この空港再開については岩国商工会議所青年部の諸先輩方が25年の長きにわたって空港再開推進活動を実施し続け、やっとの事で実現出来たまさに青年部の地元岩国の悲願でありました。
  その翌年に、志を同じくする仲間であるYEGの皆様方と岩国の地でお会いできます事をとても楽しみにしています。

 当日は岩国YEG会員一同一丸となって、参加者の皆様に最良のおもてなしをさせていただき、また、岩国の歴史や伝統、文化、岩国の特性を精一杯ご紹介させていただきたいと思っております。

  皆様、お待ちしておりますので、是非、岩国にお越し下さい!!
 よろしくお願い致します。